東京電気通信大博物館
2019/8/5
UECコミュニケーションミュージアムに行ってきました。お客さんも誰も居なくて、ゆっくり見ることができました。しばらくすると学芸員さんが下りて来てくれて、説明をしてくれました。全ての場所をずっと一緒に同行して説明してくれました。
特に凄いと思ったのは、発明家エジソンが約100年前に作ったエジソン蝋管蓄音機です。リレー式計算機Casio AL-1型でルート3の計算もしました。
UECコミュニケーションミュージアム (東京電気通信大学の博物館) https://www.uec.ac.jp/facilities/information/museum/
UECコミュニケーションミュージアムには、無線通信機器やコンピュータなど、東京電気通信大学の教育研究に関連する歴史的機器や資料が収集・保存・展示されています。7つの展示室を持っていてどれも貴重なものばかりです。特に印象に残ったものを書いておきます。
第1展示室
いろいろな種類と用途の無線機が展示されています。昔の兵隊さんがあんなに大きく硬い無線機を背負って戦場に行っていたことに驚きます。 また、同じ時期でも、日本と海外とで、技術の違いがあることもわかります。
第2展示室
発明家エジソンが約100年前に作ったエジソン蝋管蓄音機の音を聞くこともできます。また、色々な種類のオーディオスピーカーがあり、スピーカーの音の通り道によって、出てくる音がどれほど違うのか分かります。
第3展示室
世界に1台しか現存していない世界最初のダイバーシティラジオ HALLI-CRAFTERS DD-1など、大きさも色々な無線通信機があります。
第4展示室
電通大に設置されていた気象衛星「ひまわり」の受信装置(MDUS)と、気象庁気象衛星通信所に最初に設置されたデータ処理装置が展示されています。
最近の天気予報はよく当たりますが、昔はあまり当たりませんでした。それは、天気予報のために膨大な計算とデータ処理をする必要があったからです。その天気予報に関わった機械がここにあります。
第5展示室
無線電信講習所の教室が再現されています。テキストや教材も展示してあって、昔の人がどのように勉強していたかを知ることができます。実際にモールス信号を送受信する体験もできます。
第6展示室
一面見渡す限りの真空管で、いろいろな種類の真空管があります。珍しい真空管もあります。どんなふうに変わっていったのか分かるところが面白いです。
第7展示室
日本初の電波時計も展示しています。
エジソン蝋管蓄音機の音を聞かせてもらいました。
発明家エジソンが約100年前に作ったエジソン蝋管蓄音機の説明をしてもらいました。下の写真の左側の物です。昔のレコードを円筒状にしたものを読み取って音を出します。その音を特別に聞かせていただきました。とてもきれいな音で、100年前の発明の音とは思えませんでした。蝋管はすぐに割れてしまうので、丁寧に扱わなければならないと教えていただきました。
100年前のエジソン蝋管蓄音機の貴重で美しい音楽
100年前のエジソン蝋管蓄音機の蝋管は壊れやすいのに、特別に聞かせていただきました。貴重で美しい音楽です。
この曲のことは知らなかったのですが、Siriに聞かせてたら、
「この曲の名前は、Richard CrooksのBeautiful Dreamerです」
と教えてくれました。アルバムが有料なので確認していませんが。
下の動画の音楽をずっと聴いていると、途中で、ゼンマイの巻きがゆるくなって、再生速度が遅くなってしまいました。動画の中で2回ほどあります。聴いてみてください。
リレー式計算機Casio AL-1型
リレー式計算機Casio AL-1型がありました。 驚いたのは、ルート記号を追加したテンキー方式があることです。 これは、2017年3月に情報処理技術遺産に認定され、認定証を授与されました。
全てリレーで計算されています。
リレー式計算機Casio AL-1が計算をしているところ
リレー式計算機Casio AL-1を使って、「ルート3」を計算しました。実際に動かすと、すごいスピードでたくさんのリレーがガシャガシャと動いてびっくりしました。
そして静かになった時、計算機の左上のミキシー管の計算結果表示画面には、、、、(続きは動画の後ろ)
ルート3の計算結果
ルート3の実数表示の
1.73205080
と表示されています!
ちなみに、今の電卓で計算すると、
1.732050807568877
まで、計算します。(スマホの関数電卓)
●参考資料:
UECコミュニケーションミュージアムで所蔵しているリレー式計算機Casio AL-1型が情報処理技術遺産に認定
https://www.uec.ac.jp/news/prize/2017/20170727_350.html