船外機モーター付き模型ボート
2019/04/29-30
「夢の図書館」の中にある「模型とラジオの博物館」に展示されていた昔の模型ボートのキットを 元にして模型ボートをフルスクラッチで製作しました。
参考にする模型ボート
元にした模型ボートのキットは、「玉屋模型店」の「002ボート」という名前です。これは1960年代に模型店で売られていて、当時の小中学生達が製作を楽しんだ有名なボートだそうです。
動力は、マブチモーターの「水中モーター」か、「電動船外機」を利用したそうです。
この「002ボート」以外に、「「001ボート」、「003ボート」などと、たくさんのシリーズが在ったそうです。
今回は、昔の「電動船外機」と同じ形で発売している「スタジオミド」の「船外機モーター」を2個利用して走らせます。
「スタジオミド」(ユニオンモデル)の「船外機モーター」
http://unionmodel.info/pg16.html
元のキットは、薄いベニヤ板で作られていますが、今回は、加工し易いバルサ材の板を利用しました。
船外機モーターの回転のタイプ
船外機モーターにはAタイプの左回転とBタイプの右回転があります。下の外箱を見ると、Aタイプが左回転、Bタイプが右回転と分かりやすく表記されています。これは、2機を付ける時に、二つのモーターを逆回転にしておかないと回転力が発生してしまうからです。
製作手順
僕は小学5年の時に、自分の乗れる車を木材で作ったことがあります。だから、今回はそれに比べると小さいので、始めうまくやれると思っていました。しかし、今回は、別の意味で、本格的でした。
- 切り出し
- 組立
- 塗装
- 漏水検査
- 進水式
だから、やはり初めての本格工作と言えると思います。
切り出し
今回は設計図は作らずに、見本を型にして、バルサ材からカッターで同じ形に切り出しました。バルサ材という木材はカッターで切れる世界一軽くて加工しやすい木材です。とはいえ、合板で切りにくかったです。
今回使うモーターは、Mercuryという商品名です。 Mercuryという名前は、本物の船外機エンジンを製造しているメーカー名です。でも、この模型のための船外機モーターはスタジオミドの商品です。
船外モーターを取り付けるのにバルサ材が厚すぎるので、アクリル板を使うことにしました。
この場所、 船尾(トランサム) には推進力である船外機モーターが取り付けられて一番強度が必要が場所なので、薄いバルサ材では強度不足になります。
バルサ材より強度があるアクリル板を使用して組み立てることにしました。
ちなみに、 この本物のモーターボートでも、船尾(トランサム)が一番補強してあるそうです。
組立
組立では、バルサ材を金属のビスで留めるのが難しかったです。
塗装
塗装の前に素地を紙やすりで整える。
塗装は、初めてでした。バルサ材は加工の途中で抑えつけるだけで形が変形してしまいます。それで表面のでこぼこを綺麗にするために、塗装をする前に、紙やすりで磨きます。
塗装の時は、木目と筆の向きを考える。
ペンキを塗ったのですが、木目に沿って塗っていく時に筆を同じ方向に向けなければいけないということを知りました。
漏水検査
内側の塗料を塗って重心を取って、モーター用コネクターを作りました。水に浮かんだ時はビックリしました。一時間後、浸水しなかったボートを見た時、とてもうれしくなりました。はんだ付けでは樹脂チューブ(熱収縮チューブ)を使って、二度目のビックリ体験をしました。
水上試運転
沈まなかったので、水上で試運転をしてみることにしました。電気で動いているものを水の上で動かすのはとても緊張しました。モーターが動き出して船が急に揺れたので、ひっくり返るのではないかと思いました。